四国の国際協力人

特定非営利活動法人 輝くいのち(現 NPO法人 虹の種)

今回は高知県にある国際協力NGO「特定非営利活動法人 輝くいのち」(現 NPO法人 虹の種)理事長の玉城 秀大さんにお話を伺いました。

1.団体の設立はいつですか?

2007年3月26日です。その前は、個人で活動していました。輝くいのち(玉城さん)

2.どんな活動をされていますか?

タイのカンチャナブリのサンクラブリーという地域で、学校・孤児院を中心としたコミュニティー形成をおこなっています。「虹の学校」と名付けています。
敷地内に学校と孤児院の両方があり、以前は別のものでしたが、1つのコミュニティーにしました。虹の学校には、常駐の日本人のスタッフがいます。また、約10日間の現地の視察の旅も行なっています。
孤児院での子どもたちの1日は、お祈りから始まります。タイでは、両親が健康でないと生計を立てるのは厳しいです。私たちの孤児院にいる子どもたちの親は、だいたい年間の休みが5日間程度。仕事も大変体力を使い、その現場はとても暑い。何かで仕事に行き詰ると、他人からお金を取ったり、お酒に走ったりしてしまうように、気持ちの面でも貧しいんです。そういった状況なので、孤児が増えてしまうんです。
その他、国内では、「命」を考えるようなイベント開催や情報発信、講演会を開催しています。講演会では私がタイを訪問した際には、その報告を兼ねた話をしたり、外部から講師の方を呼んで講演してもらっています。
また、私がお寺の住職ということもあるのですが、「坐禅断食会」も10年以上、実施しています。断食初心者は、無理のない1日コースから始めます。断食すると、思考自体も変わってきますし、自分自身に気付くきっかけになります。座禅と組み合わせることで緊張感が生まれ、蠕動運動が起こるんですよ。

3.活動のやりがいは何ですか?

やりがいは、たびたび感じていますよ。コミュニティーと「自然」があれば、楽しいものなんです。年少者・年長者が互いから学ぶべきことは多いのですが、その繋がりが今の日本では、もうほとんどない。そういうことを学べるコミュニティーを形成したいです。絶対、楽しいです。
日本は第三世界の人達から物資を享受していますよね。今の、日本の社会のしくみはこのままでは確実にダメになると思います。私は今後も「僕たちはどこへ向かっているのか?」という哲学のようなものを発信していきます。

4.玉城さんが国際協力に取り組むようになったきっかけは何ですか?

若いころ、“ダメ吉人生”を送っていました。詳しい話は、ここでは割愛しますけど(笑)。そんな生活を送っていた十代の後半、ナポレオンヒルの『思考は実現化する』という本に出会い、ボクシングを始めました。
「人は自分の思った通りになる」というので、本当にそうなったらすごいと思い、本の言うようにやってみたら人生がうまくいき始めたんです。みんなには「ぜったい無理!」と言われたこともやっていき、実現させました。人にはもっと可能性があると思うようになり、そして、本当の自分(天命)に気付くきっかけづくりができたらいいなと思うようになっていったんです。
自然にも、人にも優しいものが流通したらいいな、という思いから、10年ほど前からフェアトレードに関わる活動を始めました。いわゆる「フェアトレード」といわれるモノをタイの奥地で作っている人がいました。私の友人の一人にそれを売ってほしいと言われ、着手したのが、フェアトレードの活動を始めたきっかけです。私自身、紡いだ服を着た瞬間、体に電流が走ったというような経験があります。それ以来、(ブランド品とかそういうものではなく、本当の意味での)「いいもの」を着ようと思ったんです。その後、フェアトレードは、コーヒー豆にも着手し始めました。そしてカフェ「光の種」も順調に経営ができています。
活動現場の視察も行っています。タイの子どもたちは、大自然は知っています。逆に日本人は、自然と引き離された生活をしています。タイの都会に住んでいる人や日本の人には自然豊かな生活を感じてもらいたいと思っています。
みんなが日本やアメリカのような生活をすると世界は壊れてしまいますよね。そうならないためにも、みんなが幸せに生活できる方法を考え、選択してほしいです。タイの現地を訪問して、自然を体験してもらい、本当の豊かな生活を体験してもらうしかないから、体験してもらっています。(タイの現場のような)あんな世界は、日本にはないから、行かないと分からないです。
私は今、住宅が8軒しかない地区に住んでいます。また、お寺の住職として、年長者とも関わる機会が多いです。年長者や地域の方々と話すことにより、コミュニティーの大切さを知ることができています。コミュニティーの大切さを実感しています。

5.団体の課題は何ですか?

手伝いたいと言って下さる方が多いんですが、どうやってまとめていったらいいのか、悩んでいます。

6.団体として、これから取り組みたいことは何ですか?

まず、「何かやりたい」という人に、何かしらの活動の場を提供できるようにします。
そして、3年後には100人グループにするのが目標です。ファンクラブ・会費制にする予定で、会員費はイベントなどの資金源にさせていただきます。
それから、虹の学校の報告会・交流会を、来月から定期的にやっていく予定です。

7.最後にメッセージをお願いいたします!

学生さんへ:旅に出たらいいですよ。思い込みは、全く無意味だったりします。
自分が当たり前だと思っていた思い込みがどんどん外れていく。僕もそうでした。外へ出ましょう!
            (2015年3月インタビュー実施、インタビュアー:三宮結衣さん、國元愛優さん)

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