四国の国際協力人

halqa-はるか

香川県に拠点をおいてご活躍の「halqa-はるか」代表 丸山輝裕さんにお話を伺いました。

1.今の活動概要について教えてください。はるかさん

主にフェアトレードコーヒーの販売です。現在、25、6店舗に卸しています。コーヒーの仕入れ先はラオス、メキシコが中心です。ルワンダも扱っていたのですが、ルワンダのコーヒーは品質が良く、世界中のバイヤーが買い求めたことから価格が急高騰しました。世界からの需要が高まったので、支援の必要性に疑問がでてきたので今は保留にしています。店舗への卸以外では国際協力のイベントに出店したり、高松市役所の一角で販売したりしています。

 2.丸山さんが国際協力に関心を持つようになったきっかけを教えてください。

学生時代は名古屋の福祉大学で学んでいました。その頃から難民問題や国際協力に関心を持っていました。しかし当時はまだ、「福祉」と「国際協力」、また、それぞれの分野は分野で分かれていて、それぞれが別物と考えられていた時代でした。しかし、私は国際協力に福祉の視点は重要だと思っていました。どこかに相通ずるものがあり、根っこのところではつながっていると思っています。

その後、とある国際協力NGOのスタディーツアーに参加し、タイを訪れたのですが、そこで「戦争がごくごく身近にある世界」を見ました。また、パレスチナ問題にもかかわっていたのですが、その活動では難民キャンプを目の当たりにして、生まれた時から難民キャンプで生活している子どもたちを見て、「平和な時代を知らない、平和でない生活が当たり前になっている子どもたちがいるんだ。」という事実に衝撃を受けたんです。

大学卒業後は、東京でいわゆる業界紙を扱う新聞社で働き、引き続き国際協力NGOでのお手伝い(広報ボランティア)は継続して行っていました。この業界紙は5紙を扱っていましたが、その中に国際協力分野も扱っており、ODAや円借款についても追っていました。

そんな中、ある日、新聞で「コーヒーで国際協力を!」という記事を見つけました。これがフェアトレードとの出会いです。この記事は、「わかちあいプロジェクト」というプロジェクトの広告で、トランスフェアジャパンがその事務局を担っていました。

当時はまだ「フェアトレード」なんていう言葉は使っていなくて、「トランスフェア」という言葉を使っていたのを記憶しています。事務局を手伝っていたのですが、「もっと直接的にやっていこう」と決意を固めました。

もともとコーヒーが好きだったこともあり、すきなもので国際協力ができるということで、コーヒーを販売までしたいと思うようになりました。これが20年前くらいですね。その後、コーヒー卸の会社で働き、コーヒーについて、コーヒー業界について学びつつ、現在、大阪で開催されている「ワン・ワールドフェスティバル」などのイベントにコーヒーを出していました。

 

3.その頃から「はるか」として活動していたのですか?

そうですね。その頃にこの名前をつけました。この「はるか」というのはアラビア語で「丸、円、環」という意味です。モロッコから新疆ウイグルあたりまで通じる言葉だそうです。生産者とコーヒーをつないでいくという気持ちを込めて付けました。

その後、都会では成功しやすいビジネスではあるけれど、地方でフェアトレードを広める意義があると思い、今から8年前ころに高松へUターンして仕事をしています。

 

4.活動のやりがいは何ですか?

やっぱり日々使うものが国際協力につながるところですね。「Table for two」にもつながります。昔は、国際協力と言えば「寄付」もその1つだった。「支援」や「援助」ではなく、現地の人の自立できるように、そしていずれはフェアトレードがなくなっていくようになればいいと思います。

「国際協力」と構えず、「特別感」ではなく、自然と生活に入っていくことが理想です。最近は企業がフェアトレードを売りにした商品を出しています。フェアトレードを経済問題としてではなく、ひとつの新しいライフスタイルとして捉えるようにもなってきています。

しかし、まだまだフェアトレードの普及は十分ではありません。そこで最近は、オフィスコーヒーにも力を入れています。また、個人だと興味のある人だけの販売になりますが、会社という色々な人がいるところで使ってもらえると、多くの人に「知ってもらえる」きっかけになります。

 

5.今後の活動について課題や取り組みたいことはありますか?

地域の団体と連携して活動していきたいです。フェアトレードコーヒーを使ってくれる店やカフェが増えればいいですね。地域に身近な存在の団体さんと共同して、販売していけるのが望ましいと思っています。四国に関係のある団体さんと一緒に活動できると一番いいですね。例えば、国際協力NGOさんなど、その団体さんとつながりのある国のコーヒーを使うことになれば、現場の声が近くなると思うんです。

以前、生産者の方が日本に来ることがあったので、会いに行きました。もっと現場の声を、日本に、四国に、そしてここ香川県に入れていく必要があると思っています。生産者の情報を消費者に伝える努力をしたいです。そのためにも近々生産現場に行きたいです。

また、外国の語学や文化についての講座を開いて、地域で外国の文化を理解してもらえる機会を作りたいです。外国への理解が深まれば、外国の観光客が増えるかもしれません。来てもらうだけでなく直接的に経済面に影響するようにしたいです。

フェアトレードは海外支援だけでなく国内問題を解決するきっかけにもなると思っています。観光促進、地域活性化、学生の起業にもつながる可能性があります。地域に還元できるような複合的な活動にしていきたいです。

 

6.メッセージをお願いします!

せっかくのつながりを活かしていく、形にして活動につなげていくことで社会にとって良い方向へ向かっていくことができます。そのためにはいろいろな分野、業界がつながっていく必要があります。みんなで考えていきましょう。

 (2015年2月インタビュー実施、インタビュアー:おさか美里さん、山下貴史さん)

 

代表:丸山輝裕
設立年月日:2000年9月1日
ビジョン:フェアトレードなど、様々な人々に役立つ手法を通して、貧困など社会問題の解決を目指す
ミッション:フェアトレードなど生産者支援の商品を社会に流通させることで、社会問題の啓発・地域振興を行なう。
役員:理事・監事の設定はない
会員:会員制度は採っていない
連絡先:TEL: 090-2254-7931(丸山)
E-mail: info@halqa.net

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